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古事記伝

都知(つち)とは、もと泥土(ひぢ)の堅(かた)まりて、国土(くに)と成れるより雲る名なる故に、小くも大きにも言(いへ)り、小くはたヾ一撮の土おも雲ひ又広く海に対へて陸地(くぬが)おも雲お、天(あめ)に対へて天地(あめつち)と雲ときは、なほ大きにして、海おも包たり、