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武将感状記

一平松金次郎は、生資驍勇にして外貌温順なり、〈◯中略〉長久手合戦の前に、平松朱柄の鎗おこしらへたりと雲、人相見てこれお笑ふ、白柄の鎗お以て敵と鋒おまじへ、鎗に血付ること度々に及で後ならでは、朱柄の鑓お持せざるは、日域の武夫の法なり、〈◯下略〉