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万葉集抄

たまきはるうちのおほ野にむまなへて雲々〈◯中略〉 内野といふは、大和の国宇知の郡の野なり、今内野と書るは、いにしへはかくのごとくかきけるにや、又ことばだにもたがはざれば、ともかくもかける常事也、於国郡郷村等用二字用好字、元明天皇御宇和銅六年被作諸国風土記時事也、其以前国郡郷村名、或一字二字、又郷村等真名仮名にて、或は三字四字もありける也、而令注進風土記之時、任太政官下之旨、各定二字用好字也、