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今昔物語
二十四
大江匡衡和琴読和歌語第五十二 今昔式部大夫大江匡衡と雲人有き、〈◯中略〉匡衡お呼て女房共和琴お差出して、万の事知り給へるなれば、此れお弾き給らむ、此れ弾給へ聞かむと雲ければ、匡衡其の答へおば不雲して、此なむ読懸ける、 あふさかの関のあなたもまだみ子ばあづま(○○○)のこともしられざりけり