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古事記伝

筑紫(つくし)島、万葉廿〈二十八丁〉に、都久之乃之麻(つくしのしま)とあり、これも伊余の如く、もと一国の名より出て、四国(よくに)〈筑紫、豊国、肥、熊曾、〉の総名(すべな)にはなれるなり、此島後に西海道〈北山抄雲西之道(にしのみち)〉と雲ひ九国となる、〈俗に九州と雲〉有面四とは、筑紫(つくし)の国と豊国(とよくに)と肥(ひ)の国と熊曾(くまそ)の国と四つなり、〈◯下略〉