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古事記伝
二十九
孝徳の巻に畿内の定め見えて、〈此は後の定めとは、其界限(かぎり)いさゝか異なることありき、又此より前、崇神の巻仁徳の巻、欽明の巻などにも、畿内と雲ことは見えたれども、其はたゞ文のみなり、〉持統の巻に、四畿内と雲こと処々に見え、〈こは後の五畿内と同じ、当昔河内和泉は一国なればなり、◯下略〉