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甲子夜話
八十七
林曰、頃者或人吾邦唐土歴代口数の事お問ければ、書て遣したる写なりとて示されけるまヽ茲に録す、 口数の事〈◯中略〉 我が寛政十午年、口二千五百四十七万一千三十三、 右お七年前の子年人別改と突合せて、各国増減差引五十七万九千五百九十二の増なり、是お以て凡に推ときは、此節は又余程の増数なるべし、其上に我人別は公家武家并に寺社等お省きたる者なり、是等お加るときは、三四千万以上はあるべし ◯按ずるに、戸口の事は、政治部上編下編の戸籍篇に詳なり、