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今昔物語
二十八
歌読元輔賀茂祭渡一条大路語第六 今昔清原の元輔と雲ふ歌読有けり、其れが内蔵の助に成て、賀茂の祭の使しけるに、一条の大路(○○○○○)渡る程に、〈◯中略〉此の大路は極て石高し、亦馬の口お張たれば、歩ばむと思ふ方にも不歩せずして此引き転がす、然れば我にも非で倒れむ馬お悪と可思きに非ず、