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万葉集
六雑歌
讃久邇新京歌二首并短歌 明津神(あきつかみ)、吾皇之(わがおほきみの)、天下(あめのした)、八島之中爾(やしまのうちに)、国者霜(くにはしも)、多雖有(おほくあれども)、里者霜(さとはしも)、沢爾雖有(さはにあれども)、山並之(やまなみの)、宜国跡(よろしきくにと)、川次之(かはなみの)、立合郷跡(たちあふさとと)、山(やま)代乃(しろの)、鹿脊山際爾(かせやまのまに)、宮柱(みやばしら)、太敷奉(ふとしきたてヽ)、高知為(たかしらす)、布当乃宮者(ふたぎのみやは)、河近見(かはちかみ)、湍音叙清(せのとぞきよき)、山近見(やまちかみ)、鳥賀鳴慟(とりがねいたむ)、秋去者(あきされば)、山裳動響爾(やまもとヾろに)、左男鹿者(さおしかは)、妻呼令響(つまよびとよめ)、春去者(はるされば)、岡辺裳繁爾(おかべもしヾに)、巌者(いはほには)、花開乎呼理(はなさきおヽり)、痛〓怜(あなにやし)、布当乃原(ふたぎのはらに)、甚貴(いとたかき)、大宮処(おほみやどころ)、諾己曾(わべしこそ)、吾大王者(わがおほきみは)、君之随(きみのまに)、所聞賜而(きこしたまひて)、刺竹乃(さすたけの)、大宮此跡(おほみやこヽと)、定異等霜(さだめけらしも)、 反歌二首 三日原(みかのはら)、布当乃野辺(ふたぎのぬべお)、清見社(きよみこそ)、大宮処(おほみやどころ)、定異等霜(さだめけらしも)、 山高来(やまたかく)、川乃湍清石(かはのせきよし)、百世左右(もヽよまで)、神之味将往(かみのみゆかむ)、大宮所(おほみやどころ)、