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神皇正統記
元明
三年〈◯和銅〉庚戌、はじめて大倭の平城(なら)の宮に、都おさだめらる、いにしへには代ごとに都おあらため、すなはちその御門の御名によびたてまつりき、持統天皇藤原の宮にましヽお、文武はじめてあらため給はず、此元明天皇、平城にうつりましヽよりまた七代の都(○○○○)になれりき、