山城名勝志

十八久世郡

意足軒〈在橋本郷(○○○)〉　黙雲稿　前妙光等仲禅師、鷲峯法灯的裔、自南和尚賢孫也、現居城南竹林寺、閑門護竹鬱然成林、南風一払則玉音琅然、如侍先人之側、又相攸於八幡橋本郷(○○○)、築軒種竹、扁曰意足、就余需一詞、　天隠　数竿也足歳寒心、況亦森々蒼雪深、知為子孫添境地、南風養笋補疎林、　◯按ずるに、葛野郡の古郷に橋頭(はしもと)ありと雖も、滋に謂ゆる橋本郷は、久世郡中に在り、男山の西麓に位し、淀川に面す、古山埼橋在りしお以て此名あり、