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拾玉集

建久二年、右少弁資実に山本の庄(○○○○)お給べたるよし聞て、おほぢの日野の民部卿入道の許よりよろこぶよし申とて、一絶おつかはしたるお見れば、 書所懐呈子孫 老沙弥如之 孫枝子葉誇恩日、枯木自然如遇春、水俊徒今宜詠謝、後栄不識七旬身、 これおみて和してつかはすとて 木のもとの春にあふなる春なれば老木に花もさかざらめやは