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太平記

大塔宮熊野落事 戸野兵衛、申にや及び候、身不肖に候共、某一人だに斯る事ぞと申さば、鹿瀬、蕪坂、湯浅、阿瀬川、小原、芋瀬、中津河、吉野十八郷(○○○○○)の者迄も、手刺者候まじきにて候とぞ申ける、