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続応仁後記

三好孫次郎範長所々合戦事 此範長、武勇智謀の器量有て、父が讒死の恨お不夾、忠義お守て晴元の敵徒お退冶し国乱お静めんとす、先づ故常桓禅門の妹婿塩川伯耆守政年が、摂州多田の庄一蔵の城に在けるお攻落さんと相議し三好新五郎政康、同舅波多野備前守等お催し、天文十年辛丑九月六日打立て、一蔵の城お攻る、