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信長記

長島凶徒被攻干事 抑此長島には、一向宗修行の僧徒楯籠たりけるが、所は四方節所にて、二三里の間、大河三重四重引廻しければ、地の利に自慢して鉄の楯と心得、近国の徒者ども相集、山賊海賊等お業とし、征伐の妨おなし、聊の利お見ては、是非お顧るに能はず、逆威につのり、王政おも不恐の間、傍攻伐んとて、手お分、四方より推入給ふ、