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椿葉記
同〈◯正長〉二年十月廿六日御禊行幸なり、〈◯中略〉やがて中納言お御使にて御贈物おたまはる、よろずしうちやく身にあまるまで侍て伏見へ帰ぬ、其後かうしう山前庄(○○○)お御内書にて給はる、これは室町院領にて、長講堂領のかはりに、最初綸旨お故親王〈◯栄仁〉拝領ありしに、徳光院かすめ申給て、近頃不知行のところおあんどし侍れば、快然のいたりとまゆおひらくもの也、