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新編相模国風土記稿
二十四足柄下郡
早川庄 小田原(○○○)宿〈乎陀波羅志久〉上 郡の南方海岸に傍て平衍の地なり、東海道五十三駅の一、江戸日本橋より行程二十里十町三十八間、小淘綾里と唱ふ、〈東山王原村、西板橋村、南海、北城内、〉当宿の地形、小田原城の東南お擁せり、城下町都て十九町の内、東海道の大路に値れる所お通町と称す、其長東西二十町五十六間、〈道幅五間〉其町々は新宿、万、高梨、宮の前、本、中宿、欄干橋、筋違橋、山角の九町なり、其余十町は、東海道の南裏、及甲州道の通衢に連れり、