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江戸紀聞

江戸城 今按に、武蔵国は、初めにものするごとく、古へ二十二郡也、この記は拾芥抄などによりてかきしにや、拾芥抄諸国郡数のうちに、武蔵国二十四郡とのせたり、山岡明阿雲、和名抄には二十一郡とせるお、此書に二十四郡として、児玉郡の次に、東海郡大県郡ありて、又下に那珂郡あり、されば那珂郡は、上下二つわりて、二十四郡とする事、その故おしらずと、又按、曾我物語にも、武蔵国二十四郡とせり、その拠おしらず、