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新編江戸志

飯田町 求凉雑記雲、往古は千代田村と雲て、田安に続く田畑也、御入国の時、初て田安辺へ御成の時、此所の里民お召させられしに、其砌は民家十七軒ならではなく、皆々田畑へ出て、隻飯田喜兵衛と雲者壱人罷出て、所の巨細おも申上ければ、此以来此所の名主たるべきよし命ぜられ、此所お飯田町と呼ぶべしと也、