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地名字音転用例
うの韻おかの行の音に転じ用ひたる例 うまぐた 望多〈上総郡〉末宇太(まうた) 望はまうの音なるお、うの韻お転じて、まぐに用ひたり、〈上のうに当る字おば省けり、うち省く例は常也、さて和名抄に、末宇太とあるは、後の音便の唱へなり、古事記に馬来田(うまくた)、万葉に宇麻具多(うまぐた)とあり、〉