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鎌倉大草紙
此千葉介は、平将軍村岡五郎重門末葉にて、右大将頼朝の御時、当家の元祖常胤は、鎌倉へ無二の忠節ありて、将軍より御崇敬あり、官加階はあらざれども、諸家の上座に列、一男千葉新介〈〇中略〉六男東六郎大夫胤頼とて、東庄三十三郷お知行し、代々歌人にて、禁中の御会にも参ければ、子孫代々在洛す、