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藤河の記
たけくらべといふは、あふみとみのとの山お左右に見て行所なり、 右ひだりみて過行ばあふみぢの二の山ぞたけくらべする、伊増たうげといふは、みのゝさかひにて、堅城とみえたり、一夫関にあたれば万夫すぎがたき所といふべし、