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十六夜日記
関よりかきくらしつるあめ、しぐれに過ぎてふりくらせば、道もいとあしくて、こゝろより外にかさぬひのうまや(○○○○○○○○)といふ所にくれはてねどとゞまる、 たび人はみのうち払ふ夕ぐれの雨に宿かる笠縫のさと