[p.1255]
万葉集
二相聞
高市皇子尊城上殯宮之時、柿本朝臣人麻呂作歌一首并短歌、 掛文(かけまくも)、忌之伎鴨(ゆヽしきかも)、〈一雲由遊志計礼杼母、〉言久母(いはまくも)、綾爾畏伎(あやにかしこき)、明日香乃(あすかの)、真神之原爾(まがみのはらに)、久堅能(ひさかたの)、天津御門乎(あまつみかどお)、懼母(かしこくも)、定賜而(さだめたまひて)、神佐扶跡(かみさぶと)、磐隠座(いはがくります)、八隅知之(やすみしヽ)、吾大王乃(わがおほきみの)、所聞見為(きこしめす)、背友乃国之(そとものくにの)、真木立(まきたつ)、不破山越而(ふはやまこえて)、狛剣(こまつるぎ)、和射見我原乃(わざみがはらの)、行宮爾(かりみやに)、安母理座而(あもりいまして)、天下(あめのした)、治賜(おさめたまひし)、〈一雲払賜而〉食国乎(おすくにお)、定賜等(さだめたまふと)、〈〇下略〉