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飛州志
一土地
郷 并 名数 附 所廃之郷名 今所存之郷名二十四数あり、益田郡下原(しもはら)郷、馬瀬(まぜ)郷、竹原郷、阿多野(あだの)郷、小(お)坂郷、萩原郷、〈小府〉上呂(じやうろ)郷、中呂郷、下呂郷、大野郡河内(かつち)郷、久々野(くヾの)郷、川上郷、小鳥(おどり)郷、白川郷、灘郷、〈国府〉大八賀(はちが)郷、小八賀郷、三枝(みえだ)郷、吉城郡古川郷、〈小府〉広瀬郷、吉城(よしき)郷、小島郷、小鷹利郷、高原郷、 以上 又所廃之郷名下に載す、但し是に限るべからず、詳なるには及ず、 麻生(あそう)郷、〈廃〉今益田郡夏焼村白山祠蔵大般若経後書曰、応永二十三年願主益田郡麻生郷、 上江(かみえ)郷、中江郷、下江郷、〈廃〉今益田郡上呂郷、中呂郷、下呂郷の旧称なると雲、同郡中呂村禅昌寺蔵大般若経後書雲、応永十一年益田郡中江野郷〈按ずるに、是中江郷なるべし、野字は俗の猥りに加ふる助字か〉、 徳永(なが)郷、〈廃〉大野郡冬頭(ふゆとう)村東等寺蔵本尊裏書雲、永正十一年、大野郷徳永郷、 山口郷、〈廃〉大野郡山口村了心寺本尊裏書雲、永正十五年、大野郡山口郷、 一の宮郷、〈廃〉大野郡宮村一宮祠、慶長十三年の棟札に載てあり、富安郷、〈廃〉多く古書に載てあり、