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上野国志
礼吾妻郡
和名抄雲 阿加豆末 日本武尊東征の時、碓日の坂に登り賜て、弟橘姫お忍賜ひ、吾嬬耶と宣ひしより、山東諸国お吾妻と称すと、日本書紀に見へたり而して此郡山東の郡県に於て、最も西に居る、因て吾妻の称お専にすと見えたり、〈◯中略〉 村落凡漆拾玖村、租入壱万参千八佰陸石四斗弐升参合、