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日本地誌提要
三十二陸中
形勢 陸奥の大山脈、二岐に分れて南走す、其西する者は、羽後お劃界し、其東する者は、中央に連結し、北上川其中間に南流す、全地原湿壙遠にして、磽確多く、盛岡以南は稍沃壌たり、閉伊、九戸二郡、東海に瀕し、魚塩の利あり、