[p.0146]
東遊雑記
二十五
中村(○○)城主、当主相馬因幡守侯、御知行六万石にて、領し給ふの地凡方十里余、是おさして相馬と称す、〈◯中略〉城は平城にて、城の北方おめぐると町に入る、外見要害の地におもはれ侍りしなり、案内のものヽ言は、士家市中合て八百軒、余の地と申せし事ながら、予〈◯古河辰〉がはかり見る処、都合して二千五百余軒、大概よき所也、