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奥の細路
心もとなき日数かさなるまヽに、白河関にかヽりて、旅心定まりぬ、〈◯中略〉とかくして越え行くまヽに、阿武隅川おわたる、左に会津根高く、右に岩代相馬三春の荘(○○○○○○)、常陸下野の地おさかひて山連らなる、