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日本鹿子

同〈◯若狭〉国中名所之部 後瀬(のちせ)山 当国の北海辺にある山也、新後撰冬のうたに、侍従公世、 今朝のまにふりこそかはれ時雨つヽ後瀬の山のみねのしら雪 青羽山 水鳥の青羽の山は名のみして露霜おけば色付にけり 三形原 海辺にある原也、三形海と雲もおなじ所の浦也、 恋しくばかたみの原お出て見んまた朝がほのはなはさくやと 巣立山 小浜 泊舟 黒摘