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倭訓栞
前編二十三乃
のと 能登は式能登郡に能登生国玉比古神社と見え、其国も北海へさし出たる国也、越中国より割出したる事、続日本紀に見えたり、続紀に遣高麗国船名曰能登と見ゆ、万葉集に、とぶさたて船木きるといふ能登の島山とよめり、国の名も和の義にや、船も祝せるなるべし、