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類聚名物考
地理一
佐渡国 北陸道 この国は、北国の越後の後より、海おわたりて行国なれば、その海道の間せまくあれば迫門(せと)なるお、世と佐とは音の通へばいふなり、すべて海の狭く、両傍にはさまれたる所お迫門と雲ふ、 万葉集にかく書るは、世末里止の意にて、門戸はみな止(と)といふ、狭戸(さと)といふに同じ、