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丹後国宮津志
宮津城 古来宮津城の名ありと雲へども、今の地に非ず、上宮津に城跡あり、八幡山にも城跡あり、今の宮津(○○)の城地往昔は田辺領にして、平田民家のみなり、寛永二年乙丑、京極高広始て城お築きて城下屋敷お経営し、町家お割り渡し、人お田辺より移さしむ、故に今に至て田辺引越の者と、宮津土著の者と、新古の差別あり、〈◯中略〉 宮津城下東西三十二町卅八間、南北十二町十六間、東は若狭海道、西は但馬海道、南は京海道、北は与謝の入海也、地形東南西は環て山なり、北一方は海上お受たり、