[p.0470]
懐橘談
上意宇郡
能儀郡、或は能美に作る、風土記に能儀郡見えず、思ふに聖武天皇の御宇天平の後、意宇郡お割分て両郡とせしか、しれる人に尋ぬべし、安来はむかし意宇郡に見えたり、今は能儀郡に属し侍れば、後世二郡とせし事猶明なり、意宇の社あれば郡の名とせり、