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豊鑑
一長浜真砂
天正五年十月、播磨の国お信長より秀吉に預給へば、彼国へ行向ぬ、東幡(○○)はみな随ひつきし中にも、小寺官兵衛はもとより心ざしふかヽりけり、西幡(○○)佐用上月の輩などはあふがざりければ、彼輩に軍お向、〈◯下略〉