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源平盛衰記
十七
人々見名所名所月事 八月〈◯治承四年〉十日余に成て、新帝〈◯安徳〉の供奉の人々つれ〴〵お慰煩、名所の月お見んとて、思々に行別る、〈◯中略〉或源氏大将の跡お追、須磨より明石に浦伝ふ人もあり、〈◯下略〉