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吉備国史

国郡涌成〈◯中略〉 一下道郡とは上道に対しての名、謂はゆる古事記居忌瓮道の口とするに発これり、此郡も下は海お開き発し、田地とするの故に、郡は下に細長く成るの故、各川島河の川の上の方の下道郡、川の下の方の下道郡と雲ふ様になるに付、国府庁所にて、下道郡お川の上と川の下にて分ち、改めて川上郡(○○○)と名付けたり、今の川上郡は大古の下道郡なり、