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芸藩通志
百二十二備後国三上郡
疆域形勢〈風気附〉 三上郡、郡の名義詳ならず、古歌に千早振みかみ山などヽつヾけたるお見れば、御神(みかみ)の義にてもあるべきか、郡の名神に、蘇羅津彦もおはし、郷名にも神代宮内などいふもあり、考ふべし、地は国の西北辺に近くして、今の藩府広島お去る二十里の東にあり、広三里、東は本村より、西は庄原村に至る、袤三里半、南は春田村の飛郷山津田より、北は川西村に至る、四隣、東北は奴可郡、正南は三谿郡、西は恵蘇郡なり、庄原村お以て郡本とす、〈◯下略〉