[p.0722]
古事記伝

木の国、名義此字の如し、〈◯中略〉書紀に、素戔鳴尊帥其子五十猛神降到於新羅国雲々、初五十猛神天降之時、多将樹種而下、然不殖韓地、尽以持帰、遂始自筑紫、凡大八洲国之内莫不播殖、而成青山焉、所以称五十猛神、為有功之神、即紀伊国所在大神是也、〈◯中略〉さて右の如く木種お分播(ほどこし)たまふ神の坐す故に、木の国とは名けしなり、