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応仁後記

赤沢宗益攻落高屋城事 畠山尚順は又此城〈◯高屋〉お退去し、再度紀州の広と雲所え落行き、残徒数多討捕られて、細川方の軍兵数度の勝利お得たりける、〈◯中略〉尾張守尚順は紀州広の庄(○○○)に隠れ居て今年十八歳、未だ若冠の身なれども、剃髪の姿と成て、卜山入道と号しけるが、〈◯下略〉