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南海通紀

四国并近国錯乱記 讃岐国六人の旗頭(○○○○○○○○)は、細川管領家の臣たり、細川政元の変より大内家に服すと雲へども、今大内細川和親の故に細川晴元に帰服す、然れども大内義隆に従事も古の如し、是海辺お持者は予州能島に与して貨利お得る故也、讃州の諸将外は細川家に服し、内は大内家に倚て能島と語らひ、大明朝鮮の船お渡し、貨利お得て国用お足しむ、是乱世に国家お保つ一助也、〈◯下略〉