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南海通紀
十三
讃州香西家内乱記 天正六年の夏、香西伊賀守夫妻の間不和して、妻女お羽床へ送しむ、羽床伊豆守大に怒て旗下お手切りし、南条北条(○○○○)二郡お合呑して自立せんとす、〈◯中略〉 香川民部少輔服従毛利家記 天正六年の夏、羽床伊豆守資載、不慮の変に依て、息男忠兵衛尉柾木の城にて、討死せしかば、其鬱憤不止して、香西氏と前代親好お捨て、羽床に自立せんことお欲す、故に綾の南条北条(○○○○○○)の諸将に使お馳て廻文お通じ、我に服せしめんとす、〈◯下略〉