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鹿苑院殿厳島詣記
康応元年三月十一日、安芸と周防のさかひの川の末の海づら過て、周防の国岩国ゆふむろ岡などいふ所々きたにみゆ、しろの島伊予の国道前(○○)の山など南にあたりて霞つつ、浪の上もうちけぶりたり、