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豊前志

築城郡〈郷四、村四十七、◯中略〉 重春雲、天智天皇紀に、四年秋八月、遣達卒憶礼福留達卒四比福夫築紫国、築大野及椽二城と雲ふ事あり、是れ和名抄に出でたる大野、蔦木の二郷なる由は、下に雲ふが如し、築城と雲ふは、此の城お築きしに因る称なるべし、 或記雲、細川家より御引渡の高、築城郡、二万二百二十七石六斗六升七合一勺一才、