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豊前国志
四下
耶馬渓(○○○ )右同書〈◯豊国記〉に雲、樋田の先一里、羅漢より五丁計前、左の方川に近所、大岩数十本欹てる所有、其高き事数十丈、或は八九丈、他郡にて未見大岩也、向にも又あやしき大岩あり、 此耶馬渓の名は、頼山陽が名けしと雲、此大岩の間、今に赤松の大木立交り、真に近国無双の絶景の地也、