[p.1125][p.1126]
肥後国志
十七
球磨郡 当郡総高二万二千百九十二石三斗二升、郷村帳に村数四十一け所、米良山四け所、其外不載郷帳小村多しと雲、古来郷庄の名在るお不知、当郡は千畳として八方お縈り、地体天に向ひ、一条の河、〈球磨川と雲、又熊川と雲、〉数流の渓川、〈里俗球磨川お九万川と雲、水源九万の谷々より流出する故、〉郡中に縦横して、末は葦北八代に流出、八代郡にて木綿葉川とも、熊川とも雲、八代郡の内、麦島植柳村辺にて海に入る、