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古事記伝
十六
景行仲哀の御世のころ、熊曾と雲し者も是にて、即其国お熊曾国と雲き、〈◯註略〉又其お隼人国(○○○)と雲るは、続紀二に、大宝二年、先是征薩摩隼人時雲々、唱更国司等〈今薩摩国也〉言雲々とある、唱更これ隼人なり、〈拾芥抄改名所々部に、薩摩国元唱更とあり、職員令隼人司義解に、隼人者分番上下、一年為限雲々とある意お以て、其ころ唱更とは書たりしなり、今薩摩国也とは、続紀撰ばれし時の注なり、〉