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塵袋

おさなきちごのほその緒お竹刀にてきるは、前従による歟如何、 日向風土記の心によらば、皇祖褒能忍耆命、日向贈於郡高茅穂槵生峯にあまくだりまして、是より薩摩国閼駝郡竹屋村(○○○)にうつり玉ひて、土人竹屋守が女おめして、其腹に二人の男子おまうけ玉ひけるとき、かの所の竹おかたなにつくりて臍緒切玉ひたりけり、其竹は今も有りと雲へり、