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古事記伝
二十
道奥(○○)、〈◯中略〉奥は口に対雲称にて、道口道後の後に同じ、京より行に、初の地お道口と雲、終お後とも奥とも雲り、此国は東北の極に在て、実に道の奥なり、〈筑紫にても、大隅薩摩お奥の国と雲ること、檜垣家集に見ゆ、又陸奥国にても、黒川郡より北お奥郡と雲、大同五年の官符に見えたり、源氏物語若菜巻には、播摩国内にて、此国の奥郡と雲ることあり、〉