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倭訓栞
前編九古
こおぢ 小路およめり、おはこの響き也、大路にむかへていへり、字書に径は小路也と見ゆ、院中の女房に小路名あり、綾の小路、梅が小路、勘解由の小路等也、江戸に薮小路、式部小路、浮世小路などいへれど、又よこ町といふ也、催馬楽にこんぢと見ゆ、